Googleからふたりが学んだ教訓はほぼ同じものだった。Googleの秘密のなかには、サーバーの消費電力を最小限に抑える技術があった。「彼らは異常な数のネットワーク機器を購入していたが、ネットワーキング自体は重要な問題ではなかった」とFeldman氏は語る。「彼らの最優先課題は、消費電力対策だった」(Feldman氏)

Googleからインスピレーションを受けたふたりは力を合わせ、SeaMicroというベンチャー企業を立ち上げた。同社は世界最速のプロセッサを使う代わりに、もともとは携帯電話などのモバイル端末向けに設計されたプロセッサを、数百基も組み合わせて使うサーバーを開発しようとしていた。

このサーバーはGoogleの「パン棚サーバー」のアイデアを突き詰めたものだった。同社では、最も人気の高いウェブサービスを提供する企業各社向けに、データセンターでの消費電力と空間の節約につながる製品をつくることを狙っていた。

「だれもがGoogleと同じ問題に直面していた」とAndrew Feldman氏は説明する。同氏は現在SeaMicroのCEOを務め、いっぽうLauterbach氏はCTOの仕事をこなしている。「突然、データセンターで消費電力とスペースがとても大きな問題になっていた。数年前には誰もそんなことには触れなかったのに」(Andrew氏)

データセンターがある程度の規模に達すると、サーバーの電気代と場所代に膨大な金額がかかるようになるのだ。